投資なのか融資なのかによって事業計画書の書き方が変わります。確かにお金は無機質なものではありますが、人間の欲望とセットになっている限り、おカネには個性があります。そこでまず起業家としてはどのようなおカネの種類があるかを知っておきましょう。
3Fマネーから出資を受ける時の注意点
友人(Friend)、家族(Family)、目暗銭(Foolish)の頭文字を取って3Fです。これは事業ではなく、あなた個人に投資しているおカネです。目暗銭だけは少し説明が必要かもしれません。これはお前がやるなら少しは出してやるというというものです。友人、家族、親戚、知人、これらのうちのどれかですね。
コーポレート・ベンチャー・キャピタルに投資をしてもらうときの注意点
事業会社が自らベンチャー投資を行うファンドをコーポレート・ベンチャー・キャピタル(Corporate Venture Capital)と呼んでおり、設立が相次いでいます。上場企業が自ら成長を促したいところですが、金太郎飴みたいな人材の宝庫であって、どちらかというと保守的な人しか集まってこないでしょうから、社内でイノベーションを起こすのは難しいと思います。
マイルストーンに合わせた資金調達計画と持ち分比率を把握しよう
事業計画書というよりもむしろ資本政策に入るのですが、事業計画書と資本政策はベンチャー企業にとっては双子の兄弟のようなものです。一卵性双生児ではなく二卵性双生児のようなものですね。投資家にとって銭金の匂いがするのは、事業計画書よりもむしろ資本政策の方です。
事業計画書に落とし込むべきマイルストーンの作り方
マイルストーンとは、物事の進捗を管理するために途中で設ける節目をいいます。各マイルストーンは最終的な到達点に向かうまでの通過点で、それぞれの時点で達成すべき事柄と、実際の状況を照らし合わせることで進度の調整を行います。日付で指定され、あるいはイベントのことをマイルストーンとすることもあります。
事業計画書を用いたプレゼンは投資家を確信させるために行う
投資家へのプレゼンテーションで大切なことは、投資家が事業計画書の説明を受けて、投資をするにあたって、事業の成功に確信が持てるかどうかです。
エグジットからすべて逆算して、事業計画を組み立てよう
投資家の一番の関心事は、自分の投資したお金がいつの時点で、どれくらいになって返ってきそうか、ということだけです。あなたの夢の実現なんて二の次です。それなので、投資家から投資をしてもらいたいのであれば、一にも二にもエグジットを意識し、エグジットからすべてを逆算して、事業計画を立てるべきなのです。
マネジメントチームを段階的に編成し、事業計画書を作成せよ
起業家本人が何ができるかによって、他に呼び寄せるチーム構成は変わります。ケースを2つに分けましょう。(a)自分がエンジニアの場合、(b)自分がマーケッターの場合。
ベンチャー経営はスピード重視
これをすれば成功するというわけではないですが、成功者が重視していることは、スピードでしょう。決断スピード、決断から行動に移すスピード、行動自体のスピード、失敗したときの修正スピード。ありとあらゆるところにスピードが出てきます。
投資家向けのエレベータートークとは
事業計画書はぶっとくてもかまいません。プレゼンテーション用の事業計画書は数十ページにとどめます。そして自分の口の中の事業計画書は30秒の分量で。それがエレベータートークです。