事業計画書を作成する場合、事業コンセプトがなければなりません。これから作る場合には、自分の好きなことで考えてみるのも良いでしょう。それがお客様からも支持されるかどうかはさておき、支持されなければ少しづつ、様子を見ながら変えていくしかありません。
コンセプトは差別化の源泉であって、これが成功に直接結びつくものであると言っても過言ではありません。
飲食店のコンセプトを考えてみましょう。自分の好きなものを上げてみましょう。それこそ食べ物で好きなものでかまわないのです。例えば、ワインとチーズのような組み合わせです。これをどのような人に訴えていくかですが、30代の男性独身会社員としましょう。ワインとチーズの楽しめるバーですね。ぜひとも彼女と一緒にどうぞと言わんがばかりの雰囲気にしてみましょう。こうなるとコンセプトの骨格は固まったようなものです。コンセプトとはどのようなお客様に対して訴えていくかというスローガンでもあります。以下まとめますと、次のようになります。
業種:ワインとチーズのお店
コンセプト:
(誰に)30代から40代の独身男性会社員
(どのように)薄暗く、落ち着いた環境
(感じてほしいこと)安らぎ。バーテンダーと静かに語り合い。あるいはお連れの女性と良い関係を築けるようサポート。
業態:
(売り方)カウンターでしっとりと
(店)ムードの良いバー
流行しているとか、儲かりそうというだけでは、長続きしません。もっとも、好きなことだからと言っても上手く行くとは限りません。ですが、自分が好きなことで、最低でも妥協できる範囲の中で、どれだけお客様の役に立てるか、ということを探していきましょう。そこに成功に結び付くコンセプトがあると思われます。
上手く行かずに閉じてしまう会社というものは、コンセプトがそもそもなく、あったとしてもお客様からの支持を得られない自分よがりのものだった場合です。コンセプトがしっかりしていて、お客様の支持が得られるものであれば、失敗するビジネスなんてないのです。