B2B型ITビジネスの事業計画書を記載する場合の4つのポイントとは次の通りです。
(1) おススメの目次
要約
- 事業の背景と目的
- 事業の内容(概要、メニュー、ターゲット顧客)
- 市場環境(規模・特徴、競合状況、今後の展望)
- 競合優位性
- マーケティング・販売計画
- 事業目標
- リスク
- 収支計画
- 資金計画
(2) 競合企業との関係と資金計画
市場環境を記載する上で、公に発表されたデータに基づいて市場規模を記載しましょう。そして、参入市場における競合他社の動向や状況を把握し、対処法も記載しましょう。ビジネスモデルを記載するときには、どのように利益を生み出すかもはっきりと示さなければなりません。また、企業間取引の場合には売掛金の回収時期が重要です。キャッシュベースでの資金計画をしっかりと立てておきましょう。ここで受注見込みの顧客リストがあればなおよしです。
(3) 既存実績
金融機関の中でも特に銀行にしてみれば、予測できないことが全てリスクです。そのために、自社の弱みや今後の市場動向を客観的な視点で把握し、どのような対応策をうつべきかをきちんと明確にしておくことが大切です。このような視点からすでに実績を上げているモデルであったり、明確な市場であれば、リスクはそれだけ低くなります。
(4) 自社の優位性
他社に対する優位性は既存実績があればより明確です。しっかりと記載しましょう。なお、顧客にとってのメリットや拡販の取り組みも記載しておくとなおよいでしょう。そもそも事業計画書はプレゼンテーション資料ですから、自社の強みは強調しましょう。それは成功に向けたアピールでもあります。
なお、現在の市況や市場動向が当社のビジネスモデルにどのような影響をもたらすのか、ポジティブな予測、ネガティブな予測をいかに説得力を持って説明できるかが重要です。さらにビジュアルに配慮して、図や表を適切に用い、読み手がスンナリと理解できるような工夫をしましょう。