投資なのか融資なのかによって事業計画書の書き方が変わります。確かにお金は無機質なものではありますが、人間の欲望とセットになっている限り、おカネには個性があります。そこでまず起業家としてはどのようなおカネの種類があるかを知っておきましょう。
基礎
事業計画書に落とし込むべきマイルストーンの作り方
マイルストーンとは、物事の進捗を管理するために途中で設ける節目をいいます。各マイルストーンは最終的な到達点に向かうまでの通過点で、それぞれの時点で達成すべき事柄と、実際の状況を照らし合わせることで進度の調整を行います。日付で指定され、あるいはイベントのことをマイルストーンとすることもあります。
マネジメントチームを段階的に編成し、事業計画書を作成せよ
起業家本人が何ができるかによって、他に呼び寄せるチーム構成は変わります。ケースを2つに分けましょう。(a)自分がエンジニアの場合、(b)自分がマーケッターの場合。
ベンチャー経営はスピード重視
これをすれば成功するというわけではないですが、成功者が重視していることは、スピードでしょう。決断スピード、決断から行動に移すスピード、行動自体のスピード、失敗したときの修正スピード。ありとあらゆるところにスピードが出てきます。
事業計画書に記載する予想売上、予想利益
事業計画書には予想損益計算書を記載しますから、投資家は起業家がイメージする予想売上や予想利益を知ることができます。特に最終利益がわかれば、類似企業のPERを活用して簡易株価評価ができ、自分が今いくらで投資すれば、将来はいくらくらいになりそうだという取らぬ狸の皮算用が始まります。そうはいっても、その後確実にその利益が達成できるかもわからなければ、その後増資すれば、希薄化してしまいます。
事業計画書に記載する類似企業
上場時の株価は類似企業を参考に決められます。そこで現在の株価を算定する上でも類似企業は何かが重要です。さて、類似企業の選び方ですが、財務数値と事業価値、株主価値の関係が評価対象企業(つまり株価を評価したいベンチャー企業)と類似企業の間で似通っていることが前提となりますので、資本コスト、成長性、収益性が類似する企業を選定すると言うことになります。
事業計画書に記載する1年間の資金繰り計画
特に最初の12か月は会社立ち上げ時に当たり、相当厳しい資金繰りになると予想されます。そのため、月単位の詳細な計画を立てておく必要があります。
事業計画書に記載する5年間財務諸表
投資家は事業全体の計画を評価して投資判断を行います。以下の資料を作成して事業計画書に記載しましょう。
事業計画書に記載する今回の資金調達とその資金使途
事業計画書には必ず、今回のラウンドの資金調達金額(つまりどれだけお金が欲しいか)ということとその資金使途(つまり何にいくら使うか)は必須です。これがなければ、お金を出してもらえません。そしてこの資金使途も原則は絶対遵守です。見積より実際は安くなったということは往々にしてありますから、残額を運転資金等販管費の支払に充てるのは全く問題はありません。
事業計画書に書きたい補助金・助成金や研究費等の条件
事業計画書には、融資や出資以外でお金がもらえるようなことも積極的に書いていきます。それが資金調達にプラスになるときもあります。どのようなものがあるか、次に見ていきましょう。