事業計画書を作成する場合には、自社の強みを生かすだけではなく、弱みを解消することも考えておく必要があります。弱みを放っておいたら、それが原因で失敗する可能性が高まります。
弱みを改善していくためには、大きく分けて6つの領域があり、それぞれ3つの視点で変革していくことになります。あくまでも下記は事例です。
プロダクト | プロセス | マインド | |
企業文化 | 自然環境保護に対する新製品開発 | 無理や無駄を省き、働き方改革に即した業務管理計画 | 企業イメージを重視した社会参加活動の推進
リスクをとる気持ちを持つ |
人事 | コンサルティング人材の育成
社外教育への支援 |
フラットな組織の導入 | 適材適所による人事配置
失敗をしてもマイナス評価をしない。 |
技術 | ITの研究開発力の強化 | 新技術による生産コストの削減
セキュリティ対応 |
技術者の人事革新
技術者の評価制度 特許取得推進 |
マーケティング | SNSマーケティングの推進 | セールスマネジメントシステムの刷新 | 業績に対する報奨制度の導入
マーケティング戦略会議の実施 |
品質 | 生産計画の合理化
新技術による低コスト化 |
労働時間の見直しと職場環境の改善 | 研究に対する各種支援
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事業 | iPodは、大量の音楽をポケットに持ち運べるまで音楽プレイヤーを小型化し、iTunesとの連携で音楽のダウンロード購入をできるようにし、利便性を高めた。 | ヘアカット専門店QBハウスは、作業工程の改良によって、短時間で、低価格というサービスを実現 | 従業員からの事業計画の受付
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次に、これらのイノベーションを阻害する要因があったら、それを列挙し、どのように改善すればよいかも考えていきましょう。事業計画は社長だけで立てればよいというものでもありません。もっともスタッフが社長一人しかいないのであればやむを得ないですが、そのときでも、自分のあるいはパートナーのマインド改善が必要と言えます。そのため技術的なことではない、マインド・イノベーションも決して馬鹿にはできないというわけです。