事業計画書において説明すべきリードタイムとは

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良い商品(サービス)であれば、競合他社がすぐに追従してくるでしょう。一般にリードタイムとは、生産・流通・開発などの現場で、工程に着手してから全ての工程が完成するまでの所要期間のことを意味しますが、ここでは、他社が当該商品(サービス)を真似しようと思ったときに追いつかれるまでにどれだけ時間がかかりそうなのかと表しています。このリードタイムがどれくらいかを投資家は知りたいのです。当然、リードタイムは長ければ長いほど有利になります。

 

特別な技術がある、他社が追随しにくいノウハウや特許があれば、リードタイムは長くなります。ちなみにiPhoneは発売当初は約3年間のリードタイムであったのが、他社からの注目度を浴び、iPadのときにはリードタイムが1年半程度に縮まったということです。

 

特許やノウハウも参入障壁ですが、そもそも競合他社に対する参入障壁とは何かについて、自分たちで押さえておく必要があるでしょう。価格、性能、販売チャネル、システム構成等。顧客がなぜ他社の商品ではなくて、自社の商品を選択するのか、なぜ自社の商品(サービス)を買わなければならないのか、その理由をしっかり分析して説明できるようにしましょう。それが競合他社とのリードタイムを長くする秘訣ですし、逆に他社の参入障壁を崩す武器になると思います。

 

ちなみにアメリカの経営学者であるマイケル・ポーターは、競争戦略において、参入障壁として7つの要素を挙げています。①大規模化による高い費用対効果、②製品差別化、③巨額投資、④流通チャネル、⑤特許取得を含む独占的な製品技術、⑥経験曲線効果(経験値累積による効率化)、⑦許認可などを含む政府の政策です。参入障壁とは、既存企業にとっては競争回避のための戦略であり、新規参入を目指す企業にとっては、既存企業のシェアを切り崩す戦略です。

 

規制業種であればよいのですが、以上の7つの要素で、ベンチャー企業でありうるとすれば、②製品差別化、⑤特許取得を含む独占的な製品技術位です。後はほとんど大企業の雨の参入障壁と言えるでしょう。特に特許取得をすれば執行するまでの年限は、他社からの参入を妨げる効果があります。

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