事業計画書に販促計画の記載は必須です。以下の点に注意しながら販促計画を立てていきましょう。
(a) ウェブサイトの活用
ウェブサイトのコンセプトは商品のコンセプトと合致していますか。広告宣伝手法としてSNSをどう活用していますか。
(b) 商品(サービス)販路拡大までのボトルネック
販路拡大までの問題点を明記してくことも大切です。特に目標達成が難しい状況になったとき、どのような新たな販路拡大策を取ろうとしているかも投資家としてのチェック項目の一つです。
(c) 展示会の出展計画
グローバル展開を考えている場合には、どこの国に主力をおいて、どんな展示会に参加する予定かも計画書に記載すべきポイントです。展示会も初期段階は参加費用が掛かりますが、費用対効果を考えれば、予算を取っても参加すべきです。なお、海外の展示会については自治体によっては補助金の対象となりますので、最寄りの自治体に連絡を取ってみましょう。販促だけでなく、海外の競合他社の情報収集にもつながります。
(d) 販売代理店の活用
別稿で論じているのでここでは詳しく論じませんが、営業力の乏しいベンチャー企業にとっては重要な営業戦略のうちの一つです。
(e) 広告宣伝に関する差別化
販促のための広告宣伝費はどれくらいかける予定か、他社との対比を明確にしておきましょう。
以上の費用は投資の中から拠出するものとなり、投資の資金使途と言われるものです。費用対効果を意識して、投資家に説明するようにしましょう。意味のないこと、結果の乏しいものにお金をかけてはいけません。