事業計画書のプレゼン時に把握しておくべきバーンレート

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バーンレートとは毎月の月額必要資金のことです。つまりバーンレートが半年といったら、今の資金ではあと半年しか持たないということを意味します。半年しか持たないならピンチ、早めに売上をあげよう!と考えるのはあまり起業家らしい考え方ではないかもしれません。むしろ半年しか持たないならば、半年以内に資金調達をすればいいだけと考えましょう。売りが立たない場合には銀行からの借入は相当困難ですが、全く融資を受けられないわけでもありません。しかしベンチャー企業のリスクマネーであれば、王道はエクイティによる調達だと思います。

 

投資家にもよりますが、資金調達は半年くらいかかると思っていた方が無難です。さて、バーンレートというものはどうやって求めるかというと、月次の資金繰り表を作成しましょう。通常は月次の予想損益計算書を作成して、売掛金の回収が数か月くらいかかるからと言った修正を施し、つまり発生主義から現金主義に変えて作成します。

 

ベンチャー企業の場合、しかも開発期には売りが立ちませんから、通常は人件費、家賃、外注費、その他費用がいくらかかるかを計算して、それで1か月分かかる費用を計算するだけでも事は足ります。但し投資家から資金調達をする場合には、月次損益計算書や月次資金繰り表の実績分と予想分はマストです。

 

投資家としても開発期は売りが立たないことくらいわかっていますから、重要なことは、今回の資金で、次の資金調達までに、あと何か月くらいサバイバルができるかということだけです。当然、今回の資金調達において、マイルストーンが達成できなければ、投資家は出資しません。金額が多すぎてリスクが高いと思っても投資はしません。無駄なく最適な資金調達で早期に商品化することを投資家は要求します。それゆえ、投資家は短期間のキャッシュフローの提出を要求します。ここで双方納得する数字を作り上げることが大切です。

 

資金調達は思ったよりも時間がかかるケースが多いと覚悟してください。起業家はある期間無給で働かざるを得ませんが、仲間を集めてチームを作ったときに、彼らにも無給を要求すべきではありません。役員には最低限の生活費を支払うとしても、従業員には給与を払わなければなりませんから、キャッシュがどのくらいでなくなるのかというバーンレートは最大の関心事と言えます。

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