事業計画書を粗々とでも書けた後、以下の10項目についてチェックしてみましょう。
(1) 実現可能な計画や売上高か。
今まで億単位の売上を上げたことがない人が、いきなり年商数億円の事業計画を立ててくるのですが、どうやって上げるんだか、営業戦略も明確ではありません。エクセルであれば、年商1兆円も可能ですが、たらればで考えるのはやめましょう。もっともその年商数億円の事業計画書は、あるサプリのコンサルが上手く行けばこれくらい売上が上がりますよといて、コンサル代を巻き上げるために作ったサンプルだそうで、そういう詐欺もまかり通っているのだなあとびっくりしました。自分が実現可能だと思う計画を作成してください。そしてその根拠も同時に示して下さい。
(2) 参入障壁を高めているか
すぐに真似されるような商品やサービスでは、すぐに売り上げが立たなくなってしまいます。どうやったら真似されないかも考えておきましょう。
(3) 客層が明確か
誰でもOKなものは、誰からも注目されません。みんな自分にとってメリットがあるのかどうかしか考えていません。だから、顧客を狭くターゲットして、その顧客に対してアピールしていかなければなりません。
(4) スタッフが確保できるか。
その売上を上げるために、人員の確保が必要としたら、きちんと集められるかもポイントです。人が集まらなければ運営ができないわけですから。
(5) 販売方法は十分に考えられているか
マーケティング手法が明確でないと、営業活動ができません。どのように販売するかを考えてから動きましょう。
(6) 権利は侵害していないか。法律は遵守しているか。
権利を侵害していると、ぼろ儲けできるビジネスに出くわしますが、それは後で逮捕されるなど面倒なことに巻き込まれます。ですから、法律に違反しているかいないかはチェックして臨みましょう。
(7) 事業計画書が難しい言葉で書かれすぎていないか。
その道のプロでしかわからないような専門用語を羅列しても、融資担当者がその分野に詳しいとは限りません。相手は一般ど素人だと思って、わかりやすく、平易な言葉で記載しましょう。
(8) 単なるぶっといだけの計画書になっていないか。
ページ数があるだけ読む気になりません。数ページで説明可能な資料を作り(ピッチやサマリー)、添付書類としての位置づけしましょう。
(9) 書くべき内容のバランスはとれているか。
一つの項目が事業計画書の半分を占めていた。そこだけは強調したかったというのではバランスが悪いため、ページ数もまんべんなくを意識しましょう。
(10) プレゼン資料の役割分担はできているか。
プレゼン用はプレゼン用として作りましょう。後で読んでおいてくださいというようなボリューミーな資料はあっても良いのですが、読んでも読まなくてもどうぞくらいがいいですね。