売上予測と予想の違いとは何か

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出店前に必ずやっておかなければならないことは、売上の予測です。売上がわからなければ、いくら投資すべきか、そして用意すべき自己資金や融資金額はいくらか等の計画が全く立ちません。

 

さて、ここで「予測」という言葉を使いましたが、店舗を開業される方にとどまらず、起業される方は皆さん、売上予測ではなくて売上予想をされています。予測というのは、科学的に統計データや正確な分析をすることで、将来売上を把握することですが、予想というのは、これくらい売上が上がるんじゃないかという期待です。このように冷静に考えれば、予想はヤバいんじゃないかと理解できるのではないでしょうか。

 

まずは脱サラして起業をすることが目的になってしまうと、売上はいくら上がるかわからないが、まあ、これくらい上がるからといって、早く会社を辞めて、という退職する動機付けになってしまいます。しかし予測でなく、予想した人の末路は悲惨なものです。正直、食べていけなくなります。人は自分がいくらお金がほしいか、ということで勝手に逆算してしまいます。つまり、月収100万円欲しいと考えれば、20日稼働で一日5万円稼ぐ必要があるとすると、マーケットの事を考えずに、1日5万円上がるはずだ、上がらなければ困る。いや上がるだろうと勝手に予想をし始めます。これが不幸の下です。予想には根拠がないのです。

 

もっとも予測が難しいこともまた事実です。そのため予想だけで起業してしまう人が後を絶ちません。そして数年後はほぼサラリーマンに戻っています。予測をするためには、本来であれば、既存ビジネスのデータが必要ですが、起業する人が既存ビジネスのデータなんて持っているわけがありません。今まで勤めていた会社と類似のビジネスを仕掛けるならばまだよいですが、その会社のスタッフと自分の能力、そして時代背景等が当然異なりますから、予測したところで思い通りになることはありません。つまり統計的に正しい予測ができないということになります。

 

正しくはなくてもなるべく正しい予測をすることに意味があります。人口、経年推移等、ビジネスをする場合には、できる限り自分が始めるビジネスの商圏データを確保しましょう。全く新しいビジネスであったとしても、顧客が似たような場合には、類似ビジネスのデータは取りやすいでしょう。出店ということで考えれば、タピオカカフェの売上予測をするのは容易ではありませんが、喫茶店の売上の推移は手に入りやすいでしょう。類似業態を見つけて予想するだけでも、極めて予測に近いものとなるでしょう。

 

やってはいけないことは予想だけでビジネスを始めること、なるべく予測に近づける努力をしましょう。それが成功へのカギになります。

 

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