事業計画書で検討すべき市場占有率について

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市場占有率は市場を見るうえで重要な指針です。ここで、クープマンの目標値を見てみることにしましょう。これはアメリカの数学者クープマンによって導き出された市場シェア理論の事で、この理論によって市場のポジションの意味付けと優劣の判断をすることができます。

 

(a) 独占的市場シェア:73.9%

このパーセンテージを取れば、トップがひっくり返される可能性はほとんどありません。また、これを2社で占めている状態を二大寡占、3社で占めている場合を三大寡占と呼んでいます。

 

(b) 安定的トップシェア:7%

実質3社以上の戦いの場合、これ以上のシェアを取れば業界における強者となり、安定した地位を確保できます。トップにこの数字を握られると新規参入しても成功確率は低いと言われています。

 

(c) 市場的影響シェア:1%

この値を上回ると、激戦の競争状況から一歩抜け出した状態と判断されます。しかし、佚回に逆転されるかわからない不安定な状態のトップと言われています。

 

(d) 並列的競争シェア:3%

複数企業で拮抗している競争状態の時に多いシェアで、安定的トップの地位をどの企業も得られていない状況です。

 

(e) 市場的認知シェア:9%

市場において競合他社からも存在を認められるようになります。生活者も思い出すレベルです。

 

(f) 市場存在シェア:8%

市場において、ようやく存在が許されるレベルとして位置付けられます。余程の成長が見込まれない限り、市場がから撤退する方が賢明であると言われています。

 

そこで、まずは現状で主要三社の市場占有率がどうなのか。三位以内に入れれば、勝算があるのですが、上位三社に市場をほとんど独占されている場合には、参入障壁が高いとされ、投資は敬遠されます。「大きな海の小魚より、小さな池の大きな魚になれ。」これが投資家により喜ばれる姿です。市場シェア上位三者以内に入ることを事業計画書に記載しましょう。当然鉛筆舐め舐めではなく、合理的な根拠も必要です。ベンチャー企業であれは、ニッチマーケットを狙って市場参入する方が良いと言えるでしょう。

 

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