事業計画に必要な事前調査とは

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起業するにあたって、全く事前調査をしない人が後を絶ちません。起業することがゴールなのではないかと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

以前に関わっていたビジネスで起業するならば勝手もわかっているでしょう。少なからず運営で戸惑わない位の経験や知識は必要であると思われます。依然飲食店にアルバイトでも勤務していた方は、イメージは湧くでしょうし、できれば店長位しておけば、その後飲食店を運営しても、運営で戸惑うことはないと思います。但し、実際経営してみて、上手く行くかはまた別の話です。どんな許認可や届け出、あるいは免許の取得については、一度経験している方であればスムーズです。未経験であれば、何が必要なのかもよくわからないからです。そこでトラブルがあって止まってしまうことがあります。

 

本来ならば、商圏調査やフィージビリティスタディもやってほしい所です。後者は予備調査、実現可能性調査、採算性調査、必要対効果調査等で、計画が実現可能かを確認するための事前調査です。

 

もう一つ、本製品を作る前に、プロトタイプの作成とトライアルは不可欠です。そのビジネスが本当に上手く行くかわからないのに、本サービスをやるために全て取りそろえる必要はありません。プロトタイプで上手く行ってから、お金をかけてフルサービスの設備を調えればよいだけの話です。

 

まずは自分の考えている事業のテストモデルで、小さな規模でテストしてみましょう。そのトライアル結果は、絵に描いた餅ではなく、実証済みの経験データとなりますから、これで予想通りの結果が得られれば、実際に事業を進めるうえでの自信につながります。この実証データに基づいて作られた事業計画は、説得力のあるものとなります。

 

現代の世の中において、競合他社のいないマーケットとはほとんどありません。仮に今はいなくても、有望なマーケットだと思われたら、他社も参入してたちまちレッドオーシャン市場になってしまいます。一見ぼろ儲けできなさそうに見えて、裏ではぼろ儲けできている。そんな市場を見つけられればいいのですが、上手くはいきません。そこで競合相手と比較して、自社が競争優位に立てることはないかを確認する必要があります。数社をピックアップして、ベンチマークとして比較する項目は以下のようなものです。

 

・競合他社の商品やサービスは何か。その特徴や優位性は何か。

・競合他社に対する顧客の反応や評価は。

・市場は成長しているか、衰退しているか、その理由は。

・競合他社と比較して競争優位に立てる点は何か。

・市場全体における、機会や脅威は何か。

・仮に競合他社がいない場合は、その理由は。大抵、それを見つけたあなたが凄いのではなくて、魅力がないだけである。

 

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